直角積付通路幅について

倉庫のレイアウト作成に当たっては、作業内容や保管方法,安全性など考慮しなければならないポイントが数多くあります。作業効率を維持しつつ保管効率の高いレイアウトを考えることはなかなか難しいことです。例えば通路のロスを抑えれば保管効率は上がりますが、作業性や安全性が落ちてしまいます。このように通路幅一つをとってみても、レイアウト作成を適切に行わないと全体に影響を及ぼすことが分かります。今回はレイアウト作成における通路設定手法の一つである「直角積付通路幅」についてご説明します。

「直角積付通路幅」とは、フォークリフトが荷物を積載した状態で直角に旋回し、荷物を出し入れできる通路幅のことを指します。保管エリア(特にパレット保管)の通路幅を考える時に重要なポイントとなります。

「直角積付通路幅」の求め方は以下のようになります。但し、カウンタータイプとリーチタイプで求め方が異なるので、今回はリーチタイプの求め方をご紹介します。

まず各項目を以下のように設定します。

As:  直角積付通路幅(余裕込み)
A :   直角積付通路幅
C :  前後の余裕
Wa: 旋回半径
X :    前輪中心からフォーク前面までの距離
Lp:    積荷の奥行
Wp:  積荷の幅

なお最小旋回半径及び前輪軸からフォーク全面までの距離はリフトの仕様によって異なるので、使用するリフトに対応するサイズを適用させてください。

これらの項目から「直角積付通路幅」を求める式は次のようになります。

直角積付通路幅(余裕込み)=直角積付通路幅+前後の余裕
=旋回半径+√((積荷の奥行-前輪中心からフォーク前面までの距離)^2
+(積荷の幅/2)^2)+前後の余裕

例えば各項目を以下のように設定した場合、

C :   200mm
Wa :  1,950mm
X  :    620mm
Lp :  1,100mm
Wp : 1,100mm

「直角積付通路幅」は
As=1,950mm+√((1,100mm-620mm)^2+(1,100/2)^2)+200mm
=1,950mm+730mm+200mm
=2,800mm

となります。

以上の計算によってリフト荷役時の必要な通路幅を求める事ができます。また、保管アイテムの出荷頻度に応じて前後の余裕を変えてみる(Sランク品Aランク品の保管エリアは余裕を多めにとる)など、作業性に応じた通路幅の設定も簡単にできます。「直角積付通路幅」を計算してみることで現状の通路幅を今一度見直してみてはいかがでしょうか?

(文責:渡辺 隆太郎)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★掲載された記事の内容を許可なく転載することはご遠慮ください。

(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第357号 2017年4月26日)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*