改善施策の抽出のヒントはこれだ!

物流の改善を担当されている方のお悩み事をうかがうことがあります。よくお聞きするのは、「いろいろ改善はやりつくしたがまだあるのではないか」「上司からもっと改善できることがあるだろうといわれている」という内容のお話です。このようなご相談の場合、弊社からはまず「物流診断」をお勧めしています。「物流診断」では、現状業務の棚卸をしてさらなる改善テーマがないかを検討しますので、お悩みの解決にはうってつけだからです。今回はその中で行う「改善施策の抽出」について少しお話しします。

一般的に、課題を解決するためのテーマアップするところが大変重要です。ここでは、自らの抽出以外に外部の資料などをチェックリスト代わりに利用することをお勧めします。

日本ロジスティクスシステム協会で、毎年「物流コスト調査報告書」を公表されています。この中には売上高物流費をはじめとした物流コストに関する統計が記載されていますが、もう一つ注目すべきは「物流コスト削減施策」が記載されていることです。調査先がどのようなテーマに取り組んでいるのかが分かります。上位の施策は多少の順位の変動はあれどいつも同じです。つまり、継続して実施すべき大きなテーマと考えるのがよいでしょう。順位は高くないが近年上昇してきたテーマのトレンドを見てみると面白いことがわかります。近年は直接的なコスト削減以外に取引条件を変えることで物流コストを下げようという施策が増えています。物流の範囲だけでは、コスト削減が難しくなってきていて、営業や生産を巻き込んだ施策が行われているという見方ができます。

総合物流施策大綱が7月に新たに閣議決定されたのはご存知のことと思います。「今後の物流施策の方向性と取組」として、強い物流を実現していくために6つの視点からの取り組みを推進するとされています。「繋がる」という視点では、(1)連携・協働による物流の効率化、(2)連携・協働を円滑化するための環境整備、(3)アジアを中心としたサプライチェーンのシームレス化・高付加価値化 という内容が記載されています。ここから自社の改善施策として、例えば共同物流や国際物流を見直してみるというテーマが発想できます。同様に「革命的に変化する」では、(1)IoT、BD、AI 等の活用によるサプライチェーン全体の最適化、(2)隊列走行及び自動運転による運送の飛躍的な効率化、(3)ドローンの物流への導入による空の産業革命、(4)物流施設での革新的な生産性向上と省力化、(5)船舶のIoT 化・自動運航船 という内容が記載されています。ここから自社の改善施策として、機械化/省人化やIoTやAIの導入の可能性検討などのテーマが発想できます。大綱は国全体のテーマですが、自社の業務に置き換えてみるといろいろなアイデアを出すことができます。

改善施策のテーマアップのためには、このようにいろいろな切り口で多くのテーマを抽出し、そこから選んで行くことが大切です。皆さんも一度お考えになられてはいかがでしょうか?

(文責:中谷 祐治)

ロジ・ソリューションでは、「物流診断」でこのようなテーマアップや推進のシナリオ作りをご支援しております。お気軽にご相談ください。

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第372号 2017年12月13日)

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