外国人労働者と共に働く時代の物流センター運営のポイント

物流業界では、昨今、人材不足を補うために、外国人の雇用を検討する企業が増えています。実際に私が設計・稼働準備を担当した物流センターでは、外国人技能実習制度を活用して、最近ベトナム人を10名雇用しました。主に倉庫内で、出荷の仕分け作業などを担当してもらい、実習を行っています。今回はそのセンターでの話をご紹介させていただきます。

外国人を雇う際に注意しなければならない点は、各種法律にかかわる部分から住居及び交通手段の手配といった生活面に関することまで多岐にわたります。また、受け入れ側での不安要素として大きいのが、コミュニケーションに関わる部分です。日本語はもちろん英語が通じないことも珍しくなく、受け入れ側では十分な準備が必要となります。

具体的な方策としては、被雇用者の母国語で作ったマニュアルや教育用のDVDの作成があげられます。今回のセンターでは、予め倉庫内でのルール(安全面など)や作業方法をまとめた教育用のDVDを作成し、実習を始める前にイメージを持ってもらえるようにしていました。また、事前研修を通して、ひらがなであれば多少は理解できるようにし、現場では積込時の向け先の看板などをひらがなで作成して掲示しました。

但し、こういった事前の準備を行っても、実際に現場での作業が始まった当初は上手くいかないことも多いようです。教育用DVDと社員によるマンツーマンの指導で作業の大筋は理解してもらえるのですが、細かいルールまで十分に伝えきれず、作業間違いが発生するケースがありました。しかしながら、根気強く繰り返し丁寧に説明を行ったこと(今回のセンターでは最近話題の音声翻訳機を活用)、注意喚起のポイントのマニュアルをベトナム語で作成して説明したことで間違いはなくなりました。

今後のセンター構築においては、外国人労働者を雇用することも視野に以下のポイントも考慮する必要があると考えます。

・倉庫システムの多言語対応(ユーザーインターフェイス、帳票、音声認識システムの構築など)

・被雇用者もしくは予定者の母国語に対応したマニュアルや掲示物の作成

・管理者側も被雇用者の母国語を少しでも習得しておく

また、異なる文化や考え方を理解し、個々を尊重し合い、多様で働きやすい職場環境を作っていくことも大切だと考えます。

(文責:渡辺 隆太郎)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第399号 2019年2月6日)

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