倉庫立地とそれに影響を与える要素

私は現在、倉庫立地とそれに影響を与える要素について検討しています。倉庫の需要は、エリアとしては2020年の東京オリンピックを控えている関東エリアで特に高まっているようです。

倉庫を建てる際、物流事業者の多くは顧客のニーズや空いている土地の有無等を主に考慮します。しかしながら、特定の顧客ありきで倉庫を建ててしまうと、その顧客が撤退し、その場所が他の顧客のニーズと合致しなかった場合、大きなリスクを抱えることになります。新規に倉庫を建てる際は、顧客ニーズ以外の要素も考慮することが必要です。

先日外部の倉庫会社の方と面談し、新たに倉庫を建てる際のポイントについてお聞きする機会がありました。重視するポイントとして共通していたのは、インターチェンジまでの距離などアクセスの良さと人口の多さ(人の集めやすさ)でした。

特に人の集めやすさは、昨今の人手不足を背景として重要度の高い要素であり、人口が多いのはもちろんのこと、駐車場の有無(車通勤が可能か否か)や公共交通機関の有無など従業員の倉庫までの通いやすさも含んでいます。

以前私が担当していた顧客も、新しい倉庫の立地として従業員の通いやすさを重視するとおっしゃっていました。過去に駅から離れた場所に倉庫を構えられていた時は、従業員の送り迎えをするためにタクシーを利用していたそうです。

また、アクセスや人の集めやすさ以外にも重要なポイントがあります。

一つは繁忙期の物量増への対応のしやすさが挙げられます。倉庫会社や運送会社が集積している地域であれば、外部倉庫の確保や協力会社のトラックの確保がしやすくなります。しかしこの場合、人員の取り合いになるというデメリットも存在します。

そしてもう一つは、災害リスクへの対応です。実際に以前私が担当した精密機器の部品メーカー様では、既存部品では代替がきかない製造終了部品の破損を避けたいというご要望がありました。提案としては、候補エリアのハザードマップを提示し、そのエリアが地震の予測震度が小さく、液状化の可能性も低いことを示しました。

人員不足が叫ばれる中、倉庫の従業員確保も年々厳しくなる一方です。倉庫を新たに建てる際は、顧客ニーズと従業員の通いやすさの両立が求められてきております。皆様も倉庫立地を考える際、上記の要素を勘案してみてはいかがでしょうか。

(文責:渡辺 隆太郎)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第370号 2017年11月15日)

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