「ガードレール(車両用防護柵)」について【前編】

先日、近所の国道の交差点で大きな玉突き事故がありました。車10数台が巻き込まれる大事故で、幸いにも死者は出なかったものの、車もガードレールも大破し、11名が重軽傷となる大事故が発生しました。私はたまたま事故前にその交差点を通過しており、その後ニュースで確認すると通過して2~3分後に事故が発生しており、ビックリしました。
前置きが長くなりましたが、今回は「ガードレール(車両用防護柵)」の色と費用について書きたいと思います。
一般的に「ガードレール」と言えば、白色の印象が大半だと思います。私も一昨年まで白色しか見たことが無い、正確には白色しか印象に有りませんでしたが、初めて白以外のダークブラウン(こげ茶色)を見た時、違和感を覚えました。
昭和47年10月に(社)日本道路協会の「防護柵設置の要綱」では、防護柵の色彩は原則として「白」<注1>とする、となっていました。
しかし、その後、ガードレールの色彩については、防護柵設置基準において、「車両用防護柵の色彩は良好な景観形成に配慮した適切な色彩とするものとする。なお、線形条件、幅員、気象条件などにより視線誘導を確保する必要がある場合には、視線誘導標の設置等適切な視線誘導方策を講じることとする。」としており、従来のように白を標準とするのではなく、それぞれの地域特性に応じた色彩基準等を定めることを基本としています。

鋼製防護柵については新たにダークブラウン(こげ茶色)、グレーベージュ(薄灰茶色)、ダークグレー(濃灰色)、オフホワイト(乳白色)から選定することとしています。
古い木造建築がある奈良県、京都府、岡山県倉敷市、山口県萩市・津和野町、島根県出雲市などでは景観にマッチしたダークブラウンのガードレールが取り入れられています。
実際には他の色も以前から使用されているのが現状です。例えば、山口県では1963年国民体育大会開催にあたって、ガードレールを山口県特産の夏みかんの色に塗り替えられ、現在も山口県管理の道路(県道等)は、黄色のガードレールが標準となっています。その他としては、東京都江東区では深緑色、奈良市大森町の高架橋は若草色、愛知県猿投グリーンロードは緑色が使用されています。

色から離れますが、変わったところで長野県では全国で初めて木製ガードレールを開発して設置しています。もちろん国の安全基準をクリア―したものとなっており、県の特色を生かした自然や風土、建築物等との融和性の観点から景観に配慮したガードレールと言えます。但し、耐用年数は鋼製20~40年に対し、木製は10~15年とされており、取り替え頻度は増すことになります。

今後、各地で白以外のガードレールが設置されると思われるので、気に留めておいて下さい。

※注1:白以外として、亜鉛メッキ地肌のままでもよいとなっています。

(文責:沖原)

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(ロジ・ソリューション(株) メールマガジン/ばんばん通信第163号 2012年3月7日)

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